【食物栄養学科教員 卒業研究紹介】森本ゼミ
食物栄養学科・森本ゼミの卒業研究のテーマは「食後血糖値の調節に関する研究」と「食事摂取と体温変化に関する研究」です。
「食後血糖値の調節に関する研究」については、、様々な食生活及び食習慣が食後血糖値に及ぼす影響を検討します。食後の血糖を緩やかに変化させることで、糖尿病の予防や改善に繋がります。日常の食生活・食習慣のなかでどういうことに気をつければ良いかが、自ら被験者となって、血糖自己測定器を用いて血糖値を測定することで実感できます。過去、様々な条件において食後血糖の変化を検討しましたが、その中の一例として、「食べる順番」が重要であることを何人かのゼミ生が検討しています(図1)。つまり、血糖値が高めの人は、野菜サラダから食べると血糖が緩やかに変化する可能性が示唆されました。

「食事摂取と体温変化に関する研究」については、食後に体温が上昇することを、朝食を食べた場合と食べなかった場合で比較しています。食後しばらくの間、私たちは身体が温まるのを感じます。これは、食後2~3時間あるいはそれ以上にわたってエネルギー消費量が増加することによることがわかっています。この現象は食事誘発性体熱産生(Diet-Induced Thermogenesis:DIT)としてドイツのブルナーにより提唱されたもので、特異的作用ともよばれています。ゼミでは、朝食を食べた場合と食べなかった場合を比較しました(図2)。これにより、平均すると朝食を食べた方が、体温が上昇する傾向にあることが確認できました。1日のスタートとして朝食を食べて体温を上昇させることで身体を活性化させ、活動的にするためにも朝食摂取が大切であるといえます。

なお、2026年度は、「食後血糖値の調節に関する研究」のテーマのみになります。
