対談を聞いて、まとめて、理解する ―「学びの基礎Ⅰ」
心理子ども学科では、1年生で必ず履修する「学びの基礎」という授業があります。
前学期は、大学での学修を進めていく上で必要なアカデミックスキルとして「聴く」「読む」「書く」技術を高めようとしています。
とはいえ、対面授業が始まってまだわずか。
1年生と教員との距離は縮まらず、学生同士の交流も少ないようです。
それなのに、授業では専門用語が並び、課題レポートに追われ、、、表情には疲れの色も見られます。
そこで第6回の授業では、気分転換を兼ねて、子ども専攻教員による特別対談を企画してみました。
現在「ノートテイク」のスキル向上をはかっている1年生は、先週まで「板書や投影画面がある授業」での記録の練習を重ねました。今週はさらに進んで「講演を聴いて、メモを取り、ノートにまとめる」に挑戦です!
対談テーマは、「剣道とフェンシング」。
図画工作の増本先生は元少年剣士。発達心理学の鏡原先生はフェンシングの元日本代表選手。
お二人が道具をご持参くださって、エピソードをまじえながら、「自分にとっての剣道とは・・・」「フェンシングでの経験が今の自分にどう影響しているか」などを、ユーモアを交えながら、ゆっくりとお話してくれました。
学生さんは驚いたり笑ったりしながら、一生懸命ノートテイク。
1時間の対談が終わり、ノートをまとめ終わった時には「疲れた~」という言葉が聞かれましたが、その表情は明るい笑顔でした。
そして、授業終了後も、10名ほどの学生が先生方を囲み、道具に触れてみたり質問したり・・・楽しい会話が続きました。
東雲は、人とのかかわりの中で学びを広げ、深めていきます。
授業で語る言葉・見せる表情とはまた違う教員の一面に、学生さんには生き方を学び、そこからさらに学問の楽しさに気づいてほしいと願っています。
「特別対談」、シリーズ化?!と、教員もまた、授業づくりを楽しんでいます。