食物栄養専攻 2年生“しののめベジガール”が、松山の師走の風物詩 「圓光寺の風呂吹き大根のお接待」準備に行ってきました!
松山市街地・銀天街にある圓光寺で、報恩講の付随事業また商店街の活性化として始められた風呂吹き大根のお接待が12月24日に行われました。
今回“しののめベジガール”は、そのお接待前日の仕込みのお手伝いに、現代ビジネス学科のみなさんと参加しました。
報恩講(ほうおんこう)とは、浄土真宗の宗祖とされる親鸞の祥月命日(11月28日)の前後に宗祖親鸞に対する報恩謝徳のために営まれる法要であり、その際に門徒に振る舞われる料理の中に「風呂吹き大根」があり、より多くの皆さんに圓光寺の歴史を知って頂こうと平成16年から「風呂吹き大根のお接待」が行われるようになったそうです。
採れたての大根を前日から輪切りにして昆布のだし汁で柔らかく煮込み、味噌と刻んだ柚子が添えられます。京風の味付けの風呂吹き大根は、大根の色に近い白色。この味付けは名月上人が京都の荻生徂徠のもとで学んだ際に食べた味を松山に持ち帰ったと言われ、圓光寺で代々受け継がれています。
名月上人の百回忌(1896年)にあたり、盛大な句会を催した際に、東京にいた正岡子規が詠んだ「風呂吹きを喰ひに浮世へ百年目」の石碑があります。
“しののめベジガール”は慣れた手つきで、どんどん運ばれてくる新鮮な大根の皮を取り、3cm厚さにしてから面取りをする作業しました。
翌日、きっと多くの人に師走を感じながら味わっていただけたことと思います。
↓しののめベジガールと現代ビジネス学科のみなさん
↓名月上人
↓正岡子規の石碑
↓風呂吹き大根