川北輝先生が笹川科学研究奨励賞を受賞しました！
現代ビジネス学科 川北輝先生が2023年度笹川科学研究奨励賞 (日本科学協会, 日本財団) に選ばれました。おめでとうございます！
2023年度の笹川科学研究助成は1,144件の申請があり、採択数は319件 (採択率27.9％) でした。その中から、特に優秀な成果を上げた研究者16名が笹川科学研究奨励賞に選出されました。
川北先生は4月19日に、ANAインターコンチネンタルホテル東京で受賞研究の口頭発表 (メタバースにおける構成的グループ・エンカウンタの効果研究: 孤独の解消を目指して) とポスター発表 (Metaverse-Based Structured Group Encounter: 検証と改善) を行いました。また、研究成果は2024年7月にフランス・ニースで開催される国際会議「15th International Conference on Applied Human Factors and Ergonomics (AHFE 2024) and the Affiliated Conferences」に採択され、Kansei Engineering (感性工学) セッションで発表されます。
【研究内容について】
構成的グループ・エンカウンター (SGE) は健常者を対象にした集団心理療法 (心理教育)の一つであり、学校や企業のセミナー等で実施されてきました。本研究では、メタバースでアバターを通じてSGEを行うという「Metaverse-Based Structured Group Encounter: M-SGE」を提案し、効果検証を行いました。M-SGEの前後で測定したデータを分析した結果、状態不安が有意に低下すること、および自己開示の意欲が有意に高まることを示しました。また、M-SGEを改善・普及するにあたって重要な知見を得ることができました。
【受賞コメント】
この度は笹川科学研究奨励賞に選出していただき、心より感謝申し上げます。本研究は、感性工学、心理学、ヒューマンコンピュータインタラクション (HCI)、デザイン、そしてメタバースという、学際的な領域での挑戦でした。研究の進行を支えてくれたすべての方々に心より御礼申し上げます。また、ICT分野の教員として、研究で得られた知見を教育にも還元していきたいと考えています。
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